一年中安定して新鮮な生しいたけを出荷するためには、屋内で水分・温度管理によって計画出荷が可能な菌床栽培が主流です。菌床栽培とは、おがくず等を固めた培地に椎茸菌を植菌させて栽培するものです。日本産の生しいたけは広葉樹のおがくずがベースになりますが、中国では広葉樹と針葉樹のおがくずをブレンドしています。原木栽培の椎茸と比べると、やわらかくなめらかな食感が特徴で、風味は乏しくなります。同じ形、同じ大きさでそろえて栽培しやすいので見栄えがよくなります。中国産の干ししいたけは菌床栽培が主流です。
原木栽培の生しいたけは集中発生して日持ちしないので、大半が干ししいたけとして流通します。クヌギ、ナラ、シイなどの広葉樹に椎茸菌を培養した木片(種駒)を埋め込んで栽培します。歯ごたえがあり、旨み・香りが豊かです。もちろん春・秋の発生シーズンには生でも出荷されています。原木栽培の生しいたけはとても美味しいです。
栽培方法の違い | 生椎茸 | 乾しいたけ |
日本産 | 菌床栽培(一部原木) | 原木栽培 |
中国産 | 菌床栽培 |